ひろ・さちや さん
おれおれ詐欺に限らず、今の世の中、詐欺が多いですね。宗教を名乗った詐欺まがいの事件も多いように聞きます。そのような宗教団体というと極端に立派な建物というのが一般的ですが、あれは誰のお金で出来たのかというと、みんな信者さんからの寄付なんですね。
事件は訴えがなければ始まりません。信者さんから文句がなければ詐欺にはならないのでしょうが、一体どうなんでしょう。
宗教評論家(変な職業です)の「ひろ・さちや」さんが子どものときおばあさんは、ご飯の前に必ず仏さまの前で手を合わせて拝まないとご飯を食べさせてくれなかったそうです。また、「仏様を拝むときに絶対願い事をしてはいけない。ただありがとうございますと言え」としつけたと言います。
そのひろさんが、インチキ宗教と本物宗教の違いについてこのように説明しています。
インチキ宗教と本物宗教とはどこが違うかというと、此岸-世間の価値観でものを考えるのがインチキ宗教なんです。この宗教を信ずると金が儲かりますよとか、病気が治りますよとかいうような現世利益的なご利益信仰、此れはインチキ宗教です。これに対して本物宗教は彼岸(あの世・仏様や神様の国)の価値観で、金が儲かるとか儲からないとか、そんな此岸の価値観に縛られてクヨクヨするなと言っています」(ひろさちや)「いいかげんのすすめ」(「公研」2000年5月号)
ひろさんのおばあさんの言っておられた、「仏様を拝むときに絶対願い事をしてはいけない。ただありがとうございますと言え」ということですが、これは実は宗教的な意味以外にも重要な意味があって、あることを強く願うということは、自分の欠乏感の表明になるのです。人間とは今思っていることが実現されているという存在ですから、何かを強く願うことは強い欠乏感を持った自分を実現させてしまうのです。
ですから、いつも自分が満ち足りた気持ちでいると、満足した状態が実現されることになります。スポーツ選手などで勝つことを強調している人が多いのですが、その表情を見ていると少しも幸せそうでないことは誰にもお分かりいただけると思います。
本日は、インチキの見つけ方を紹介しましたが、満足した生活の送り方も紹介させていただきました。
お読みいただきありがとうございました。