世間を見ているとコロナ禍はすでに終わって、コロナ前に戻っているという風情であるが、現実には第10波が猛威を振るっているという。
どういう状況か知りたいと思うが、コロナが5類になってからメディアもサボっていて適当な情報が見当たらない。
探していると、モデルナが統計を公表していた。
昨年夏にはRSウィルスが爆発したが、下がり始めた途端にコロナの第9波、その後、季節性インフルエンザが大爆発、それが下がり始めたとたんにコロナ第10波である。
このグラフを見ると、コロナのサイクルの繰り返しが早まり、それにRSウィルスが加わり、しばらく休憩していたインフルエンザが加わったというふうに総括できる。
言い方をかえれば、日本では年がら年中ウィルス感染が流行している、ということになる。
しかし、人間とウィルスの長い歴史からすると当然のことなのかもしれない。
歴史から言うとウィルスの方が圧倒的に古い。
後から入れてもらった者がよろしくお願いします、という態度で付き合わなければ仕方がないものだ。
それを、「ウィルスとの戦い」みたいな勇ましいことを言い出す人がいるからややこしいことになる。
私は今まで「新型ウィルスと和解せよ」と言い続けてきた。
しかし、コロナ禍が拗れてあらゆるウィルスの感染が蔓延している現在の日本においては、
「汝らすべてのウィルスと和解せよ」
と、言い直すことにしましょう。