アメリカから一時帰国中の次女が期間中にハイキングに行きたいとのことで段取りを考えていたが、家族のスケジュールを勘案すると月曜日がいいのだが、当初予定の2月15日があいにくの雨で次週の22日に出かけることになった。
行き場所はまだ行ったことのない夢前の森の一周コースなのだが月曜日が休園。代わりに古法華公園の南にある夕陽ヶ山(標高227.6㍍)に行くことにする。長い尾根歩きがあり公園北側の笠松山に登ったときにも気になっていた。

9時に次女の運転で妻と3人で出かける。次女の夫君は、前週末から広島の実家に帰っている。前週の月曜日の天気がよければ一緒に行けたのだが残念だ。

9時45分に古法華公園キャンプ場の駐車場に到着。平日だが最近のキャンプ人気と飛び石連休ということで多くの車が停まっている。

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駐車場から南に目をやるとこれから登る夕陽ヶ山がいい格好で聳えている。

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しかし、こちら側からはいい登山口がないようで公園をいったん出て県道を戻り山の南側から登るコースとなる。

県道へと出る道から見る田園風景。実にいい眺めではないか。天気も快晴である。

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県道の立つラジオ体操考案者、大谷武一生誕の地の看板。

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調べてみると大谷武一は明治20年生まれの学校教育の指導者でラジオ体操の考案者の一人であり、ソフトボールやハンドボールの日本への導入した人となっている。
戦前のオリンピックにも関与しロサンゼルス、ベルリン両大会の体操競技の監督として参加している。
大谷先生は現在の日本のオリンピック騒動を草葉の陰からどう見ておられることだろうか。

県道に出て二つ目の小さな橋を渡り、東に向かうと新池という溜池に向かう。
獣除けの低いフェンスを乗り越える。

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池の端あたりで山側に登山口があるはずだが、容易には見つからない。

少し戻って登山道らしきトレイルを見つける。

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所々に黄色テープや白くなった赤のリボンの残骸みたいなものがあるが、足裏の感覚を頼りに登る。
余り踏まれた道でない上に固いシダが密に茂っているうえ、激登りの急坂にしばしば足を取られてコケそうになる(実際に何回かころげて脚は擦り傷だらけになりました)。

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激坂を約半時間格闘の後、10時35分、夕陽ヶ山の頂上(標高227.6㍍)に到着。四等三角点があり、表示には三等三角点とあるが誤りだろう。

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展望にはやや欠けるが、予定通りここでお茶にする。妻がいろいろとお菓子や果物を取り揃えてくれている。

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私が出る前の点ててきたコーヒーをいただく。

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お茶を楽しんだ後は東に向けて尾根を歩く。谷には古法華公園のある谷が広がり、その中心に大柳湖が水を湛える。

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いったん下ってまさ登るというアップダウンだが後ろを振り向くと夕陽ヶ山のピラミッドの雄姿。

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他の播磨の山々と同じく火山活動による溶岩が固まってできた山らしく大岩の多い山である。
大岩の下り、有名な山ならば鎖やロープの整備されているような岩場もありません。
注意しながら安全なルートを探して下る。

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次女の靴は旅先のこととて底がツルツルになってスニーカーで苦戦している。

馬の背へのルートのちょうど半分(1時間)くらいのところで妻が「ストックを忘れた」という。夕陽ヶ山頂上でお茶をしたときに置き忘れたようだ。モンベルの製品なので安くはないらしいが、さすがにあまり気分の良くない往復2時間を選択する気はとても起こらない。
「お金で解決できる問題だ」という私の決断で先に進むことにする。それに、妻の忘れ物は大抵返ってくることが多いし。

快適なアップダウンを繰り返し、最後の岩場のピーク下の鞍部からは道が整備され階段までついている。縦走路も広くなる。

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眼下には古法華公園の谷。

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最後のピーク(標高192㍍)への登りもこの日2番目の急登。最後は岩登りとなるが、ここでも鎖やロープ、ルート表示なし。
最初は私がトラヴァースのルートを見つけて進んだが、やばそう。ヤマレコでも読み切れない。

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最後を歩く妻が直接登るルートがありそうだというので戻って、直登。
岩の上に出る。

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いったん樹林に入るが再度大岩の露岩があり再度直登。小野の紅山みたいである。

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192㍍ピークには12時40分頃到着。激しくかつ楽しい登りでした。

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ここからは展望が開け切り立った馬の背が望めます。

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回り込んでいくと馬の背の正面に出る。

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北に目を向ければ谷越えに笠松山が見え登山者の姿も見える。

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馬の背の上を歩行する。まさに空中散歩である。

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セルフィ―で。

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馬の背を過ぎれば、あとは下りのみ。公園の遊歩道となる階段を下って、13時5分、大柳湖畔の馬の背登山口に降りる。

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駐車場へは公園内の道路を歩く。
山作業をしている人に管理事務所に人がいるかどうか聞くと私がそうですとのことで、妻のストックの紛失届をしたいというと、絶対に出てこないという。えらい確信だが、もし私だったら拾ったら必ず届けると思うが、今のハイカーの倫理観には期待できないらしい。
以前次女も同行したハイキングで拾ったストックを直接持ち主に返したことや、近所で現金を拾ったときの顛末などを愉快に話ながら駐車場に13時35分到着。



せっかく加西に来たことだしお腹の空いたこともあり、最近人気のうどん屋「がいな製麺所」に行くことにした。

平日の14時半という時間だがそこそこお客さんが来ている。

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私は、かけうどんにかき揚げ。妻たちはかま玉にとり天とちくわの竜田揚げ。

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やや太めの麺でコシがしっかりしている。出汁はやや濃いめ。かき揚げも美味。
だが、私の舌では丸亀製麺との大きな差は感じられませんでした。

ハイキングの〆は、マクドのソフト。

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飛び石連休の中日、天候にも恵まれいい一日を過ごしました。