自分で映画を録画して見ると言う習慣はないのだが、昨年妻が撮りだめた本体HDビデオが満杯になりかかったので私の古いUSB-HDをテレビに繋いでみた。
ある程度録画したところで昨年の夏ごろUSB-HDが不調になった。その後、本体HDの不要ファイルを消して妻が新しく録画していたがそれも満杯に近づいたので、コロナ禍の最中に思いついてUSB-HDをブルーレイにダビングして、USB-HDはフォーマット(リセット)した。

USB-HDが機能するかどうかを確認するために私が録画を始めたというわけ。
朝に番組表からBSプレミアムの昼間のシネマ劇場から番組を選択して録画してみた。

撮るだけでは何なので2000年の「グラディエーター」を録画していたので、観てみたら引き込まれ一気に観てしまった。



Wikipediaによると、

帝政ローマ時代中期を舞台とし、ラッセル・クロウ扮するローマ軍将軍マキシマス・デシマス・メレディウスは皇帝アウレリウスと皇太子コモドゥスの確執に巻き込まれて家族を失い、自らも奴隷に身分を落とす。マキシマスはコモドゥスへの復讐を誓い、ローマ文化の象徴の一つである剣闘士(グラディエーター)として名を上げていく。
…同作は優れた映像美やストーリーから大きな商業的成功を収めた。批評家からも高い評価を得て、第73回アカデミー賞作品賞並びに第58回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞を受賞する名誉を受けた。

ということで、かの賢帝、「自省録」で有名なマルクス・アウレリウスの時代のお話です。

老いた皇帝アウレリウスがガリアとの戦いでウィンドボナ(今のウィーン)に滞在している。アウレリウスは皇太子のコモドゥスが不徳であるため、平民出身の将軍マキシマスにローマ帝国の政治を委ね共和制にすることを願っていたが、コモドゥスは父を暗殺する。それから、マキシマスは奴隷としての苦難の人生が始まる。ちなみにグラデュエーターとは剣闘士のことだそうだ。

全体の設定は「ベン・ハー」を分母にしているように思うが、戦闘の場面やゲリラ戦のスペクタクルは黒沢の映画を彷彿とさせてくれる。また、家族を奪われた男の復讐劇としてはクリント・イーストウッドの西部劇(タイトルを忘れた)が下敷きになっているようにも思う。

数多くのエピソードが縺れ合いながらマキシマスが冷静さと正義を最後まで失わずにいることが映画の主題であろう。

マキシマスの姿に「隠し砦の三悪人」の三船敏郎が浮かんだ。

マキシマス役のラッセル・クロウはニュージーランド出身の俳優でこの映画で主演男優賞を取っている。他の作品も似たキャラクターを演じているようだ。

ところが、実生活は違っているようで、

アメリカで成功した俳優の1人でありながら、私生活では短気と粗暴な振る舞いから問題が絶えないことで有名。
映画『プルーフ・オブ・ライフ』で共演したメグ・ライアンと不倫関係になり、ライアンの当時の夫デニス・クエイドからは「ラッセルは俳優として尊敬できるが、人間としてはクズだ」と激しく非難されている。ライアンはデニス・クエイドと2001年に離婚するが、クロウもライアンとの関係を同時期に解消している。 (Wikipedia)

何を求めているのかちょっとわからん人物である。配役になりきることと、人生をどう生きるかということは全くの別問題であるということがこのビデオ鑑賞でよく分かった。