日々の気づきノートです。

姉妹ブログ「勇気の出る名言集」を始めました。
過去に読んだ本で気に入ったテクストのアンソロジーです。

「勇気の名言集 第2巻」が出版されました。

勇気の名言集 第2巻
今宿 葦
2022-02-14

天風金言

天風成功金言 その1

中村天風先生は、私の心の師匠です。
一度もお会いしたことがなくても、何度その講演録やCDで教えを受けたか分かりません(CD「信念は人生の羅針盤」と「積極性と人生」は300回以上聴きました)。
最近、「君に成功を贈る」を何回目かに読みました。毎度新しい発見がありました。
まだ、天風先生に出合われていない方のために、先生の哲学のエッセンスとも言うべき成功金言・至言100選を10回に分けてお送りします。2行目に私の注釈をしております。なおこの「成功金言・至言100選」は毎年の成功手帳にも乗っています。
では、お楽しみください。

〇目にふれるすべての物は一切合財すべて人間の心のなかの思考から生み出される。
 心は神羅万象すべてのものを映し出すことができます。神羅万象の対象物は心と同じである、あるいは心の方が真実だと言うほうが正しい。しかし、普通の人は逆に神羅万象が存在しているのが真実で心は主観だと勘違いしているのです。心が真実である以上、心で考えたことが現実そのものなのです。
〇人生は心一つの置きどころ。人間の心で行う思い方、考え方が人生の一切を良くも、悪くもする。
 どんな環境、境遇であっても良い面を見出して感謝することはできます。
〇人間は進化と向上という偉大で尊厳な宇宙法則を実現化するために、この世に生まれてきたのである。
 確かに長い目で見れば、人間は進化・向上しています。自分がそれにいかに貢献するかというスタンスを取ることで自分の生き方が変わります。
〇人間の心は、人生の一切をよりよく建設する力があると同時に、また人生をより悪く破壊する力もある。
 現実世界で心の力が最大のものであるということを言っているのだと思います。
〇自分の人生を建設せんとする意気込みが、やがて世界中の人間の人生を建設することになる。
 まず自分から始めること。
〇 真理は足元にある。
 だから、この場で悟ると決意するのです。
〇健康や運命に関係なく、いつも元気でいられるのが人間である。
 気の力です。気持ちによって心の力が全然違うものになるのです。
〇人間の力でどうにもしようがない運命というものはそう沢山あるものではない。
 心の使い様で、ほとんどの運命を乗り越えることができる、と言っているのだと思います。
〇運命には二種類ある。どうにもしようのない運命を天命と言い、人間の力でうち開くことのできるものを宿命と言う。
 現状、わたしには、コメントできるだけの経験がありません。
〇人生を光明あらしめんがためには、第一に宿命を統制し、天命に安住することである。
 上の金言コメントと同じです。

天風先生にお会いできるチャンスがなくても、後世を元気づけてくれる本やCDの存在に感謝です。

本日もお読みいただきありがとうございました。 

天風成功金言 その2

それでは、天風成功金言その2をお届けします。

〇人間は、健康でも、運命でも、それをだんぜん乗り越えていくところに、生命の価値がある。
 心の使い方で、どんな病も運命も乗り越えていくことができます。それを経験するために実践していきましょう。
〇広大無辺の大宇宙より更に心は大きい。
 夏目漱石の「三四郎」の広田先生と同じ趣旨です。
〇運命に対しても、健康に対しても、あくまで自己に絶対の責任がある。
 他人や環境のせいにしている人がありますが、そういう人は環境が変わっても幸せになれないものです。
〇人生はどこまでも生かされる人生であっちゃいけない。生きる人間でなきゃいけない。
 積極性(天風先生は、「せきぎょくせい」と発音される)が渙発されればこういう気概が出てきます。
〇一日の人生に生きるときに、お互い勇気づける言葉、喜びをわかちあう言葉、聞いても何となく嬉しい言葉を言い合おう。
 天国言葉を使いましょう。
〇理想は、その人を偉大にも、はたまた、きわめて価値なくもする原動力をもっている。
 思いは実現するという原理の別の表現です。
〇「百害あって一利なし」というのが取り越し苦労。
 現代人の多くは、心配するのが正しい生活だと思っているのですが、実は逆で感謝して安心して生きるのが心を最大に生かしてくれるのです。
〇ほんとうに楽しいときには、楽しいなんて気持ちは湧かないで楽しい。
 確かにそのとおりです。
〇意志の強いっていうのと、強情っぱりとを同じにしてはいけない。
 先生は積極的というのは、張り合う気持ちがないことだという言い方をされたこともあります。
〇二度と生まれることのできない人生の刹那刹那は、自分というものがいつも主人公でなければならない。 
 
「無門関」瑞巌寺の彦和尚の言葉をご参照ください。

本日もお読みいただきありがとうございました。

天風成功金言 その3

引き続き金言「その3」をお送りします。お楽しみください。

〇 欲望には苦しい欲望と、楽しい欲望がある。
 苦しい欲望のことを仏教では渇望と言います。求めれば求めるほど苦しくなる欲望です。私の定義では、「自我欲求」はすべてこれに当たります。楽しい欲求は、必ず人を喜ばせることと関連している。ただし、自我欲求は人に認めてもらえることを求めているが、こちらの方は喜んでもらえることを義務と考えない。正しい意味での「自己実現」もこれに該当すると考えています。
〇「ああなったらいいな」という念願だけを心に炎と燃やさないで、もうすでに成就した気持ちや姿を、自分の心に描け。
 願望を願うことが欠乏につながるような心の使い方をすると反対の効果が現れる。願望を成就した気持ちになることができれば、潜在精力がその状態になろうとする。
〇簡単に得たものは失い易い。
 外部的に得られた幸せは、長続きしない。その状態にすぐに慣れてしまうから。正しい心の使い方という方法を身につけることが大切です。
〇筆を洗った真黒なコップの水も、水道の蛇口のところに置いて、ポタリポタリと水を落とせば、一晩のうちにきれいになってしまう。
 コップの中の水とは心の形容。ちょっとずつ毎日、心をきれいにして、濁らさないことに努力すると、いつかはきれいな心(積極精神)になることができる。
〇事業をしている人、その心に信念があるか。
 事業をやるやらぬにかかわらず、人生に信念を欠くことはできない。
〇たとえ事業がうまくいかない時でも、間違いがあったのを天が教えてくれているのだと考えなさい。
 天風先生の教えは、現実は自分のまいた種が実ったものだというもの。変な実が実ったのは自分が蒔いたからだ。
〇事業をしている人、世のために貢献するというのが、最後の目的であるか。
 情けは人のためならず、ということ。
〇どこまでもまず人間をつくれ。それから後が経営であり、あるいはまた事業である。
 松下幸之助さんは、「松下電器は人を作る会社でございます。あわせて電気製品も作っておりますと、なぜ言えない」と人事担当者を叱ったという話がある。
〇事業に成功するには、自分の欲望から離れて何かを考え、そのとおりに実行することである。
 自分の欲望とは、自我欲求以下のレベルのことです。
〇その道はその道を知った者から説かせることが一番いい。
 逆に言うと、道を知らない人に道を語らせることはできません。

書きながら思うのですが、天風先生の意図に合っているのかどうか、わからないところがいくつかあります。まあ、天風先生の言葉に触発されて出た私の言葉と思ってご理解ください。

本日もお読みいただきありがとうございました。 

天風成功金言 その4

天風さんの言葉を学んでいると人間の心の持ち方の大切さというのが本当に良く分かります。
本日も10の金言をご紹介します。

〇恵まれた幸運にいい気になって、自己研磨を怠ってはだめだ。
 天風さんも、インドで悟りを開いて、日本に帰ってきてから、順風満帆な生活を送っていたが、それでまたおかしくなったという経験を持っておられる。
〇自分の心の中に少しでも消極的なものを感じたならば、断然それを追い出してしまわなければならない。
 これは、常に注意していなければならない心がけです。
〇自分の使っている言葉によって、自分の気持ちが非常に鼓舞奨励されたり、あるいはスポイルされたりする。
 現代社会は、言葉の力を軽んじる傾向があるが、言葉は言霊だ。決して否定的な言葉は使うまい。
〇鏡に曇りがあれば、物は完全に映らない。
 心を鏡に喩えています。「かがみ」の「が(我)」を取ると「かみ(神)」になるという話を思い出しました。
〇恐ろしいと思っているのは、自分の心なのだ。
 「恐ろしい」ものがあると思うのは実は間違いで、「恐ろしい」と思う心があるのですね。
〇蒔いたとおり、花が咲く。
 原因と結果の法則が宇宙を支配しているのです。自分が病や不運に出会った時、自分が種を蒔いていなかったか、考えてみることです。
〇感謝に値するものがないのではない。感謝に値するものを、気がつかないでいるのだ。
 迂闊な話なのですが、それが本当の話なのです。分からないときは、「ありがたい」と声に出して言ってみることです。潜在意識が気づいてくれるはずです。
〇楽しいという心のあるときには、辛い、苦しいという心は同居しない。
 心は二つのことを思うことはできない。影に光が当たれば陰が消えるように。
〇自分の腹が痛いのを、隣のおばさんの腹が痛いように感じなさい。
 分かりにくい感覚ですが、心を曇らせないために有効な方法です。身体は心から見ると第三者ですから、隣のおばさんの身体と変わりはない、と考えることもできます。天風さんは、この方法で喉頭がんを自分で治してしまった。
〇太陽の光線は、美人の顔も照らせば、犬の糞も照らしているぜ。
 太陽の愛はすべてに平等である。そのようにわれわれも対象に対して公平に見ることは可能なのです。

なるほど、薬になる話ばかりです。ありがとう、天風先生。

本日もお読みいただきありがとうございました。 

天風成功金言 その5

成功金言お楽しみいただけているでしょうか。
天風先生の言っておられることは、読んだり聞いたりしているだけでは、その効果が出ません。実際にやってみて、効果を自分の感覚で確認しながらやり方を変えていくといいと思います。

〇恐怖の世界に生きることほど、値打ちのないことはない。
 心の持ち方で、人生の価値は全く変わったものになる。
〇自己は心の主人である。
 人生を支配するのは心だが、心をさらに支配しているのが自己になる。自己が意思を以て心を支配するのだ。
〇鉛は鉛、金は金、鉛に金メッキして、俺は金だというような顔をしなさんな。
 現状をベースとして、そこから改善の道を一歩一歩進めていけばよい。鉛が金のふりをする必要はない。
〇気の弱い人が病にかかるとどうしても長引く。
 気の弱い人とは、消極的な考え方をする人のこと。消極的な考えの人が病になると心が弱くなり、神経系統の生活機能が弱くなってしまう。その結果、身体が本来持っている回復機能を阻害することになる。
〇暗かったら窓を開けろ。光がさしてくる。
 心のこと。心に暗い影がさした時、明るい光を入れてやる工夫をする。どんな境遇であっても明るい面はある。それを探し出して感謝すると光が出てくる。
〇ジンクス、易、縁起、そのほか迷信的な行為をする人は、自分に消極的な暗示をかけている。
 日本人は、こういう暗示が大好きです。積極的精神とはこのような暗示を受け入れない決意をするということです。
〇理想の中に描く絵は、もう現実化したものであらしめなければいけない。
 欲しいものを手に入れたい時は、あたかもそれが手に入ったように心にイメージを描く。そうすれば潜在意識はそのイメージを受け入れて、実現に向けて力を発揮してくれる。潜在意識は一人称、現在形しか理解できない。
〇「暑いなぁ〜、やりきれないな」ではなく「暑いな〜、よけい元気がでるな」と言いなさい。
 言葉はそのまま潜在意識に引き渡される。潜在意識は消極的な言葉をそのまま受け入れて、現実化させようとする。
〇安っぽい見切りを自分につけないこと。
 潜在意識は、思ったことを実現する。自分を貶める考えは、実現させようとする。
〇人の心はその人をつくりもし、また、壊しもする。
 心が人間をコントロールしている。

困難な状況であるときほど、自分の意思の力で、ありがたいなあ、嬉しいなあと言っていたら、効果が大きいです。是非、実践してみてください。
自分の心は自分でコントロールできるのです。

本日もお読みいただきありがとうございました。 
ごあいさつ
日々の生活の気づきから人生の成熟を目指しています。

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「勇気の名言集 第2巻」が出版されました。

勇気の名言集 第2巻
今宿 葦
2022-02-14
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