日々の気づきノートです。

姉妹ブログ「勇気の出る名言集」を始めました。
過去に読んだ本で気に入ったテクストのアンソロジーです。

「勇気の名言集 第2巻」が出版されました。

勇気の名言集 第2巻
今宿 葦
2022-02-14

2020年04月

ソーシャルディスタンス

4月28日(火)の夜テレビを観ていて遠い過去の風景を見たような感慨を持った。
その番組は、NHKのBSプレミアム(3チャンネル)の「世界ふれあい街歩き」です。



この回は、パリのバティニョール地区でした。モンマルトルの丘の麓の印象派の画家たちが済んだ場所です。

新型コロナウィルスの流行前の取材らしく、街を多くの人が歩いている風景が映し出されていた。

最近のテレビでは、ほとんどがロックダウンされた街の風景ばかりなので、何か昔の風景を見る様な感覚になってしまいました。

芸術家の愛する街 パリ・バティニョール~フランス

私が気づいたのは、パリの人々の間の距離の小ささでした。街角、カフェや商店の中での人々の距離が日本の普通の生活状態と比べると大変小さいことに気づきます。

そういえば、私が現役のサラリーマン時代、アメリカ人と日本人の20人ほどの合同チームのプロジェクトのメンバーになって2週間ほど過ごしたとき、カゼをひいたアメリカ人の大男が、上から超接近して話されて脅威を感じたことがありました(案の定、そのすぐ後にカゼが移ってしまった)。

かくのごとく西洋人は日本人と比べると個人主義が強い傾向があるが、その分、現実の場では、個人間の距離は小さい。

ふり返って日本人の生活では、街角でも家の中でも西洋と比べると一定の距離を取っているように思う。

その日本人がぎゅうぎゅうの満員電車に乗って平気でいるというのは不思議といえば不思議です。

この都会での満員電車というのは日本の経済効率の追求の姿を表しているように思う。あの満員電車が心地よいという人はまずいないが、経済のためと思ってしかたなくやっているのだ。その満員電車で誰一人声を出さないというのも考えてみれば不気味なことだ。

しかし、それを何の疑問ももたずにうけいれる姿を振り返ると、人口減社会に向かう日本人はこれからどのような社会を目指すべきか静かに考えるべきではないだろうか。

この新型コロナウィルスの流行という惨禍は自分たちの社会や生活を見直すいい機会だと思う。

緊急事態宣言の延長か否かではなく

3月28日のブログに「汝ら新型ウィルスと和解せよ」という記事を書きました。



最近、5月7日以降、緊急事態宣言をどうするのかという議論がなされはじめている。
新しい感染者数を見ると一時に比べると下がってきているので経済界を中心として解除に向けての期待も高まっているのだろう。

そんな中、感染症の専門家である神戸大学の岩田健太郎教授がこのウィルスの特徴と、今後の対応のポイントを指摘して、私の言うところと近いことを言っておられたので意を強くした。



現状の日本の対応を「悪いシナリオは回避できたけれど、良いシナリオにもならなかった」と評価し、長期戦となることを予想しています。医療崩壊のリスクは引き続き高いままと見ている。
またロックダウンを躊躇したことがかえって経済を悪化させるのだという考えにも同意する。
また、最近話題の「抗体検査」に関しては抗体があることが直ちに免疫が備わったことを意味するのではない、とのことで、抗体のある人が7割になったといって集団免疫ができた、というわけではないと言うのです。
免疫ができたからといってそれが一生続くのか数カ月なのかはまだ分からないのだそうだ。
「もっとも悲観的なシナリオに対しても、準備をしておくべきなのです」であるという、災害に対する基本姿勢を強調しておられます。

そして、岩田教授は、このウィルスの難しさと列挙したあとで、最後のオプションとして「受け入れる」という選択を示唆しています。

“新型コロナがタチの悪い病気だということを踏まえると、今回は100年に一度の大災害といえるでしょう。今後、「新型コロナを諦める」というか、もう仕方ないから受け入れる、という感じに社会が変わっていくというシナリオもあるのかもしれません。現状では日本も含めて、どの国も諦めてないですけどね。

私は「新型コロナウィルスを受容し共生する」という選択が最もあり得る未来ではないかと感じています。

これこそ、谷口雅春の唱えた「汝が何物かに傷つけられたり、黴菌や悪霊におかされたりするのは汝が天地一切のものと和解していない証拠であるから省みて和解せよ」という選択であると思うのです。

日本のマスコミは台本営発表を垂れ流し

新型コロナウィルスをめぐる日本の世情は今や、太平洋戦争当時と大差ないように見える。特にマスコミは先祖帰りしたように当時と同じように政府発表の送信機に堕してしまった。

そんな中、マスコミの労組が、現場の記者たちにアンケートした結果が報道された。



“新聞労連や民放労連などでつくる「日本マスコミ文化情報労組会議」(MIC)が報道関係者に「報道の危機」に関するアンケートを実施したところ、新型コロナ報道について「感染防止のため現場取材ができず、当局発表に流されていく」などの声が、23日までに多数寄せられた。
 放送局や新聞社、通信社などの社員214人が回答。「政府から『医療崩壊』と書くなと要請された」「政府や自治体首長の表現を検証もせず垂れ流している」「記者会見が入場制限されている」などと現状を懸念する回答が並んだ。

日本社会は今、先の戦争の最中と同じ状況に陥っている。いったいわれわれは、あの戦争から何を学んだのだろうか。

ポスト新型コロナウィルスの生き方

日本の新型コロナウィルスの被害状況ですが、PCRをまともにやってこなかったことで、実態がどうなっているのかさっぱり分かりません。
しかし、そのような状況で思考停止に陥るのが一番いけないことだと思う。この災禍が終ったあとのわれわれの取るべきオプションについて考えておきたい。

もとより私のこのウィルスに対するスタンスは、「ウィルスと和解せよ」ということに尽きます。



私が進行中の災禍の結果としてもっとも懸念するのはデフレです。それも単なるデフレではなく、デフレ下における価格上昇というスタグフレーションです。これは円安やこれから先に政府によって実施されるであろう通貨の流動性の増加によると思います。
すでに雇用情勢が悪化の一途ですが、貧困層への影響は甚大です。以前以上に格差が拡大するということを前提にオプションを考案しなければなりません。

考えられるオプションの1つ目は、政府や保守系の人々は、今回の日本の失敗は「政府の権限が不十分であったことによる」として、国民(国会)の権限を縮小し、政府の権限を拡大する、というものです。人権を制限するためには憲法改正が必要だという主張をしてくるに違いありません。
しかし、このような政策は、現政権が1%の富裕層の動機に動かされているものであることから、さらなる格差拡大を招くにちがいありません。1%に富が集中し、99%が疲弊して国力が増加するわけもなく、国家の存続を危うくするようなものです。

2つ目のオプションは、日本が戦後の成長期に取ってきたような当たり前の再配分の社会に戻ることです。
現在、日本の大企業や富裕層は400兆円以上の富を貯め込んで使おうとしません。これが現在の日本の機能不全の大きな要因の一つです。
先日、紹介した税制の問題点もその一つです。

 

消費税を軽減して、法人税と所得税をまともな状態(正しい累進性)に戻すことが必要になります。
それでは経済成長できないという人もあるかもしれませんが、現在の日本の置かれた事態はそんな状況にない。国民が生きていけるかどうかの瀬戸際にある。そもそも人口が減っているのだから国家が経済成長しなければならないという幻想に捉われること自体がナンセンスだ。

生きていくのに必要な最低限の衣食住が保証され、分かち合うことのできるコミュニティさえ確保されていれば日本人はこの国土で幸せに生きていけることができる。
そのような社会を築くことを目指して、ポスト新型コロナウィルスの時代を生きていこうと思った。

千姫ボタン園

新型コロナウィルスの自粛期間中ということで、姫路の町もいよいよ人出が少なくなってきました。
今の時期は、お城の千姫ボタン園のボタンの花が見頃の季節なので4月24日(金)妻と二人で散歩に出かける。

私は、3時までに実家に寄って母のごきげん伺いに行くので、12時半ごろに徒歩でお城に向かう。

道順は詳しい妻にお願いする。今、八重桜も見頃なので国道沿いのお土居の北側の八重桜の並木を通っていく。ちょうど見頃に咲いています。

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この日は、妻は数年前に買ったがほとんど使っていないコンデジを持って行っていい写真を撮ると意気込んでいる。

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なかなかうまく撮っています。

八重桜のトンネル。これも妻の作品。

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これは私のiPod touchのもの。ピントが合っていない。

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サクラのトンネル。見事に咲いています。

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サクラのトンネルを通り抜け、小学校の角を左折しお城に向かう。

お城の前の広い歩道。人っ子一人いません。

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西の空は真っ黒になってきて不穏な空模様です。

大手門から三之丸広場に入る。ここでも人っ子一人いません。まさにゴーストタウンです。

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左の千姫ボタン園に向かいます。

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ちょうど見頃になっています。

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妻の写真。

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雨が降り出したので資材置き場の軒先で雨宿り。

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お茶を持ってきているのでどこかに屋根のあるところを探すが、お城周辺には東屋があまりない。雨が小やみになった間にシロトピア公園の東屋を目指す。

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いつもは誰かが使っている東屋もこの日は誰もいない。紅茶とお菓子を楽しむ。

そうこうしている内に天気は回復し、まぶしいほどの陽気です。そこで、シロトピア公園を散策。花壇の花が満開です。花壇とお城。

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妻の写真。特殊効果を駆使。

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なかなかうまいと妻の写真の腕を見直しました。

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14時になったので、母のいる実家に向かう。その道中また雨が降り出した。
新型コロナウィルスの自粛要請と気候の不順。あまり慎重になりすぎるのではなく、できるだけリスクの低い活動もできるものだと思った。
ごあいさつ
日々の生活の気づきから人生の成熟を目指しています。

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今宿 葦
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