姫響の春の定期演奏会。第81回の定期演奏会です。毎回サプライズの姫響演奏会ですが、今回は修繕工事の終了したパルナソスホールでの開催です。
いつも気合の入った整理券ですが、今回はシンプルデザインです。
文化ホールよりは近いので気を許して13時半くらいに家を出たのですが、文化センターに比べるとホールが小さいこともあり、到着時には前の方の席しかなく前から3列目に座る。
プログラムもいつもと同様な立派なものです。
ボヘミヤの初夏の雰囲気がよく出ています。
演目は、ワーグナーの「ジークフリート牧歌」、ホルストの「惑星」から、火星、水星、木星の3曲。メインはドボルザークの第7交響曲。
「ジークフリート」は、ワーグナー2番目の妻コジマとの間に生まれた息子にちなんで名づけられたが彼自身の作品の楽劇「ニーベルングの指輪」の主人公、「ジークフリート」にちなんでいることは言うまでもない。ところで、コジマといえばフランツ・リストの娘で当時の名指揮者であったハンス・フォン・ビューローの妻であった人です。ちょっとどうかと思うのですが、ワーグナーとビューローは決斗とかにはならなかったのは、さすがというか私には脱力ですね。このごろの日本の政治経済の情勢みたいなものです。
でも、「脱力」って案外大事で、怒りを通りこして脱力してしまえば、精神衛生上は良いに決まってます。ワーグナーやコジマも日本の政権担当者も大いにやってくれたまえ、と言っておきましょう。
演奏の前に驚いたのが今回の弦楽パートの配置です。第二バイオリンが右サイド。その奥がビオラ。左の第一バイオリンの後ろにチェロ、その奥にコントラバスです。
第一バイオリンと第二バイオリンの対位法的効果が出やすいというのがあるのかもしれません。私には違いは分かりませんでした。
要は、どちら楽員の皆さんが気持ちよく演奏できるか、によるのでしょう。
とても、いい演奏で序曲として大変気持ちよく聴かせてもらいました。ワーグナーの曲は「くどい」のが特徴ですが、この曲はさほどではありません。でも、ワーグナーであることは確かだという「くどさ」は抜けきれません。
続いて、ホルストの「惑星」。
これは有名な曲で、盛り上がりました。右に電子楽器が置かれましたが、シンセサイザーでチェレスタです。以前の第78回の演奏会での「くるみ割り人形では」ではピアノで代用されたが、今回は電子楽器ながら、やはり雰囲気を出していました。ハープも2台参加してとても輝きのある演奏でした。
それにしても火星の戦争(第一次世界大戦)にはじまり、東西冷戦の終了で終わった20世紀が人間の勇気によって平和がもたらされる(木星)というこの日の構成は、すばらしいと思いました。残念ながら地球上の平和の実現は未完のままですが、「木星」は私に勇気を与えてくれました。
メインのドボルザークの「第7番交響曲」は私にとって初めてだったので予習をしておきました。
セル/クリーブランドの古い盤。
演奏は、この曲の壮大さを見事に表現していました。
私が気に入ったのは第三楽章。8番、9番も第三楽章が好きです。ボヘミヤの風景が目に浮かんでくるようです。
大いに盛り上がって大歓声でした。
アンコールは、「スラブ舞曲」。一緒に行っていた妻が何と言う曲だと聞くので「スラブ舞曲、ブラームス」と答えたが、エントランスで見たら、「ドボルザーク作曲「スラブ舞曲 第二番」と出ていました。ブラームスは「ハンガリー舞曲」でした。
この曲を聴くとプラハの秋の夜の情景が目に浮びます。
いつも思うんですが、このオーケストラはアンコールで輝くような気がする。おかげで気持ちよく帰途につける。
ところで、次回の定期公演はメンデルスゾーンの「イタリア」。今の時期これが聴きたかった気がする。
一方、今回のプログラムは(アンコールも含めて)秋に聴きたかったなと勝手なことを思った。
いつも気合の入った整理券ですが、今回はシンプルデザインです。
文化ホールよりは近いので気を許して13時半くらいに家を出たのですが、文化センターに比べるとホールが小さいこともあり、到着時には前の方の席しかなく前から3列目に座る。
プログラムもいつもと同様な立派なものです。
ボヘミヤの初夏の雰囲気がよく出ています。
演目は、ワーグナーの「ジークフリート牧歌」、ホルストの「惑星」から、火星、水星、木星の3曲。メインはドボルザークの第7交響曲。
「ジークフリート」は、ワーグナー2番目の妻コジマとの間に生まれた息子にちなんで名づけられたが彼自身の作品の楽劇「ニーベルングの指輪」の主人公、「ジークフリート」にちなんでいることは言うまでもない。ところで、コジマといえばフランツ・リストの娘で当時の名指揮者であったハンス・フォン・ビューローの妻であった人です。ちょっとどうかと思うのですが、ワーグナーとビューローは決斗とかにはならなかったのは、さすがというか私には脱力ですね。このごろの日本の政治経済の情勢みたいなものです。
でも、「脱力」って案外大事で、怒りを通りこして脱力してしまえば、精神衛生上は良いに決まってます。ワーグナーやコジマも日本の政権担当者も大いにやってくれたまえ、と言っておきましょう。
演奏の前に驚いたのが今回の弦楽パートの配置です。第二バイオリンが右サイド。その奥がビオラ。左の第一バイオリンの後ろにチェロ、その奥にコントラバスです。
第一バイオリンと第二バイオリンの対位法的効果が出やすいというのがあるのかもしれません。私には違いは分かりませんでした。
要は、どちら楽員の皆さんが気持ちよく演奏できるか、によるのでしょう。
とても、いい演奏で序曲として大変気持ちよく聴かせてもらいました。ワーグナーの曲は「くどい」のが特徴ですが、この曲はさほどではありません。でも、ワーグナーであることは確かだという「くどさ」は抜けきれません。
続いて、ホルストの「惑星」。
これは有名な曲で、盛り上がりました。右に電子楽器が置かれましたが、シンセサイザーでチェレスタです。以前の第78回の演奏会での「くるみ割り人形では」ではピアノで代用されたが、今回は電子楽器ながら、やはり雰囲気を出していました。ハープも2台参加してとても輝きのある演奏でした。
それにしても火星の戦争(第一次世界大戦)にはじまり、東西冷戦の終了で終わった20世紀が人間の勇気によって平和がもたらされる(木星)というこの日の構成は、すばらしいと思いました。残念ながら地球上の平和の実現は未完のままですが、「木星」は私に勇気を与えてくれました。
メインのドボルザークの「第7番交響曲」は私にとって初めてだったので予習をしておきました。
セル/クリーブランドの古い盤。
演奏は、この曲の壮大さを見事に表現していました。
私が気に入ったのは第三楽章。8番、9番も第三楽章が好きです。ボヘミヤの風景が目に浮かんでくるようです。
大いに盛り上がって大歓声でした。
アンコールは、「スラブ舞曲」。一緒に行っていた妻が何と言う曲だと聞くので「スラブ舞曲、ブラームス」と答えたが、エントランスで見たら、「ドボルザーク作曲「スラブ舞曲 第二番」と出ていました。ブラームスは「ハンガリー舞曲」でした。
この曲を聴くとプラハの秋の夜の情景が目に浮びます。
いつも思うんですが、このオーケストラはアンコールで輝くような気がする。おかげで気持ちよく帰途につける。
ところで、次回の定期公演はメンデルスゾーンの「イタリア」。今の時期これが聴きたかった気がする。
一方、今回のプログラムは(アンコールも含めて)秋に聴きたかったなと勝手なことを思った。