先日ふと「ドル預金をしてみようか」と思った。
海外の財政政策を見ていると米国もヨーロッパも国民生活を守るためゼロ金利離脱を明らかにしている。
ところがわが国ではアベノミクスからの呪縛から逃れることができず金縛りになって政府も日銀も身動きが取れない。

この先、円安一本で下がっていくことは明らかだ。
そう考えると、今のうちに少しドルでも買うか、という思いになってドルのチャートを見た。

ドルトレンド

ドル預金はネット(ダイレクト)でできるので簡単。
いつ買おうかと思っているがやはり円安基調とはいえ、時々刻々上下はある。
ある日、今日は買うぞと思ってネット画面前でかまえていたが、ふと思ったのは、「買うときにこんな気でいると、買った後、また上下が気にならないはずはない」という確信だった。

そうすると、相場の上下に心が奪われることで大切な一日の一定の時間を失ってしまうことに気づいた。

「自分の時間が失われるのと、少々の金銭的利益を得るのとどちらが大事か」という大問題だ。
この質問への答えは決まっている。自分の時間を守るに決まっている。

このことに気づいて、きっぱりとドルも投機もすべてお金にまつわる活動をしないことに決めた。
円がデフォルトすればその時に然るべく生活すればいい。

お金は使うときにあればいい。「お金は必要な時には、喜んで交換し(使い)、不要な時は忘れる」という私のお金の哲学を守ることができた。

まさに魔が差したということだが、今となってはちょっと危なかったなと思っている。