ウクライナ戦争が長期化する中、いよいよロシアが自ら招いた禍で自滅するという予測が出ている。



確かに今回のロシアの取った行動により世界から孤立し、ついにフィンランド、スウェーデンをNATOに追いやったのは、まさにプーチンの失政以外の何ものでもない。
この現状が国民に知られることになったら、いよいよプーチンの身も危ないだろう。
しかし、長く独裁政治が続いたロシアではポスト・プーチンの社会に大きな期待は持てないのじゃなかろうか。
今のロシアには未来への展望を見出すことができない。

ところで世界を見渡してみると、そこそこの社会を維持している国でもう一つ展望のない国がある。少子高齢化という絶対的な危機にありながら、将来を見通し具体的対策もない国、わが日本である。

経済停滞はともかくとして悪性のインフレというスタグフレーションの中にいるというのに、政治家を含め国民全体が目の前の出来事をボーっとして見つめている。経済界の人間だけが無暗に元気で、血走った目をして金を追い回しお金を無意味に溜め込んでいるが、それで安心を得ることはできず、おかげで格差は広がる一方だ。

それなのに一般の国民の90数パーセントが中流だと思い込んでいる。



そもそも日本人は、ロシアのことを言っている場合か。今のロシアは数十年前の日本の姿そのままじゃないか。

冷静に考えると恐ろしい現実だと思うが、恐れていても仕方がない。
今の日本がするべきことは、憲法改正やリニアや万博やカジノではあるまい。

こういう時代こそ自分の身の廻りを整理し、毎日自分自身を少しでも改善していくことだ。
そうしていれば心穏やかでサステイナブルな生活を送ることは可能だと思う。