キッチンの入口ドアのラッチの先っぽのプラスチックが壊れて開閉のたびにキャッチャーの金属と直接触れて嫌な音がする。築20数年になるがドアのラッチが壊れたのは初めてだ。

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結構複雑な恰好をしていて上下2段になっているのだがその意味がよくわからない。
ハウスメーカーのガイドでは簡単に取り換えられるように書いてあり、ネット動画で見るとできそうなのでやってみることにする。

メーカーの通販があり、値段は税込み1,650円だが2千円以上で送料無料とある。キッチンとリビングの間の3枚引き戸の1枚の戸車がコロコロ音がするので合わせて交換することにする。
自分で交換できるかどうか確かめるためにドアハンドルが外せるかとうかを確認してみる。以前、クローゼットの丁番が壊れて交換することにしたのだが、場所も悪く、木ネジが固まって外せないので困ったことがあったので用心のためである。

最初の工程のハンドルの固定ピン(ネジ)が下にあるが案の定、強烈に固まっている。焦って無理するとネジ山を壊すので、クローゼットの時の経験を踏まえ、シリコングリスを注入して次の日にトライすることにした。

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次の日にドライバーの先にANEXの「ネジすべり止め液」をつけてドライバーを両手に握って渾身の力で回すと少し動いた。滑らないように少しずつ緩めてピン取り外しに成功。DIYすることに決め、注文する。

10月20日(火)の午前中に注文して、茨城のつくばから昨日23日の金曜日に届く。ハウスメーカーとしても流通業がメインでないのでゆったりした仕事ぶりである。

予定通りの段取りでハンドルを取り外す。内外双方のハンドルにピンはあるが片方だけ外せばいい。無事に取り外し。

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ハンドルを取り外した後は、丸い円筒状の出っ張りが残るがクリクリ回すとプラスチック製のラッチケースの固定部材が出てくる。これが左側(外側)。

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右側(内側)も同じかと思いきや見てみると、六角穴のボルトになっている。

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「なんでこんなことしとるんや」と不審に思いつつ道具箱に走る。2㍉のレンチがちょうどはまるのでこれを入れて左手でドライバーを廻し外す。この工事をした人は左利きだったに違いない。

無事に抑えを外すと木材ドアに穴が開いただけの状態になる。

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この穴にドライバーを差し込んで手前に引っ張れば、ラッチケース全体を取り出せる。

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上が旧で下が新品。随分重い大層な部品だ。少し設計者のセンスを疑う。

取り替え後の復旧は、分解時のそのまま逆にすればいいが、固定具は左右反対にして右でドライバーを締めれるようにした。

ドアハンドルのピンネジも固からず緩からずに締めて完了。

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やはり経年でハンドルとラッチの色が明らかに違う。よく働いてくれたと感謝する。作業時間は25分でした。

次は、キッチンとリビングの間の引き戸の戸車の交換。これは、以前メーカーの点検の際に説明を見ていたのである程度分かっている。

問題の戸車。

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新品の戸車。形状が異なるが、機能は問題ないようだ。

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下のネジを左に回して車を少し下げる(ドライバーを入れてドアを持ちあげるため)。

ドライバーを戸の下に挿入する。

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上のネジが固定用なのでこれを緩める。戸車を引き出すのだが木ネジを引き抜かないのがミソ。木ネジを下に押し下げて戸車を引き出す。

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新しい戸車に前のままの木ネジ(新品も入っていたが)を挿入し押しこみ固定する。

ドライバーを引き出し動きを確認する。戸車の高さは最小になっているらしく動かないので少し高さを調整すると音もなくスムーズに動くようになった。

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作業時間は5分未満でした。

簡単な作業でしたが、実際にやってみると楽しく学ぶこともあって良かったです。

新築したときも思ったことだが、今の建物はすべて機械式だなと改めて思った。昔は家とは家族と共に過す家族のようなものだった。だから住んでいる家族が自分の都合に合わせて個性的なメンテナンスをしたものだが、今じゃ既製品で設計通りのもとのままに戻すに過ぎなくなってしまった。便利といえば便利、味気なくなったといえば味気ない気もした。