里山再生プロジェクトの活動は日曜日に行くことにしているが、今週は天気予報で日曜日が悪い予想だったので天気の良かった木曜日、2月20日に行きました。
10時のお茶の後、自宅を自転車で出発、太子町の里山に向います。

今回も笹の伐り取りですが、おおよそ終了したので、義父の山林の周りを探検してみました。
義父の土地の北側は義父の弟さんの土地と妻から聞いていたが、弟さんは大阪に住んでいてすでに亡くなっており、ほとんど手を入れていなかったので背丈以上の笹薮になっています。

笹薮の中を探検していると北の笹薮の西側は切り開きがあり意外な人工物を発見しました。

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何やら木で作った箱で上に波板の蓋がしてあります。さらに西の方にも同じ位の大きさの箱があります。

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こちらの箱の前には扉があって、開けるようになっているようです。
この二つの箱の裏側(南側)は少し高くなっていて小さな丘になっています。

丘の中に入ってみると昼なお暗き藪です。

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かなりの広さがありますが、下草も生えないくらいの暗い森で上を見上げると常緑広葉樹林になっています。

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人の手が入っていないのでこの地方の極相である常緑の照葉樹林になっているのです。いわゆる鎮守の森です。

この森から左に出れば私の管理している山林になります。

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こちらの方は、自然の落葉樹、常緑樹に加えて針葉樹や義父の植えた果樹などで構成されています。
明るくて気持ちの良い森林です。
義父はいい森を残してくれたなと、あらためて感謝する。

この日は探検を含めて1時間半ほどの滞在となった。
義父の遺した人工物を集めてみた。

支えのポール5本とドラム缶。

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鉢、アルミ鍋、それぞれ3つ。ガソリン缶1つ。草刈り機なども使っていたのだろう。

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あらためて敷地を眺めてみる。明るくていい森林になりました。

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山から下りて、天神さんのところに出て閃いた。あの頂上の照葉樹林はまさに天神さん裏側にある。そうすると天神さんの鎮守の森なのだ。石段があり社がありその後ろに鎮守の森(ご神体)が位置しているのだ。

あの森は神社のご神体だったのだ、ということが分かった。だから人の手が入らず、原始の姿が維持されていたのだということを。

こんな形で原始からの神聖な場所が守られていることを知って厳粛な気持になり、里山を後にしたことでした。